腕時計には、本体のシルバーやゴールドなどの金属、ベルト部分のレザー、ラバーなど、さまざまな素材が使用されています。
それらに対する金属アレルギーがあるという理由で、腕時計はしないという方もたくさんいらっしゃいます。
今回は、とくに金属アレルギーがある方のために、アレルギー反応を起こさない腕時計の選び方と、おすすめの商品例を4本紹介します。
金属アレルギーのために腕時計を諦めてしまっているという方に、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
そもそも金属アレルギーとは
なぜ金属でアレルギー症状が起こるのか
金属アレルギーとは金属が原因で起こるアレルギーで、正式には「Ⅳ型・遅延型のアレルギー性皮膚炎」という名称です。
アレルギーは、タンパク質に対して起こるものです。金属がアレルギーを起こすのはなぜでしょうか。
それは、金属から溶け出した金属イオンが人間が本来もっているタンパク質と結合すると、アレルゲンとなるタンパク質に変質するからです。
中でも、「ニッケル」「コバルト」「クロム」は金属アレルギーの3大原因と言われます。近年ではそれ以外にも「パラジウム」にも反応する人も増えています。とくにニッケルは美しいツヤや輝きを出すために装飾品などに多く使用されています。
金属アレルギーの症状
金属アレルギーの症状としては、金属が接触した部分に赤いブツブツができたり、皮膚が盛り上がったり、水疱などを生じたりします。激しいかゆみや痛みを訴える人もいます。金属イオンが血流によって全身に運ばれてしまうと、全身性皮膚炎を起こすこともあります。
金属アレルギーの人が増えている理由
他のアレルギーも同じですが、金属アレルギーを起こす人は年々増加しています。
男女で言うと、男性よりも女性のほうが多いようです。
理由としては、女性は男性よりも装飾品やメイクなどで「金属」に触れる機会が多いからだそうです。
ここに、現代社会で金属アレルギーを発症する人が増えている理由があります。
歯の詰め物、ジュエリーやアクセサリー、メイク品などにも金属成分が使用されており、昔に比べて金属に触れる機会がずっと増えています。
金属アレルギーに配慮・対応した製品も増えてはいますが、製品を提供・販売する企業側も、使用する側も、金属アレルギーに対する正しい知識が得る機会がないことも原因のひとつと考えられています。
- アクセサリーなどの装飾品(ピアス、イヤリング、ネックレス、指輪、腕時計、ボディピアス、ヘアアクセサリー、ヘアピン)
- 医療用体内埋め込み金属
- 化粧品
- 歯科治療用金属
- ヘアカラー剤
- 衣類、服飾小物(ジッパー、ブラジャーワイヤー、衣類用ホック、金具、ボタン)
- 眼鏡
- 食物
- 調理器具
- 砂場や公園の遊具
- 大気中に含まれるもの(揮発性有機化合物(VOC))
金属アレルギーが起こりにくい腕時計とは
腕時計は他の装飾品と同様に地肌に直接着けることが多いですから、金属アレルギーがある方は金属性の時計を身に着けることを避けるべきでしょう。
腕時計を着ける楽しみを味わうことができないのは残念ですね。
でも、金属アレルギーがあっても、素材に気をつけて腕時計を選んだり、腕時計の着用方法を工夫したりすれば、腕時計を楽しむことはできます。
ひと口に「金属アレルギー」と言っても、人によって反応が出やすい金属の種類が異なります。ここがまた難しいところですね。
どんな腕時計の選び方をすればいいでしょうか?
金属アレルギーが起こりにくい腕時計の選び方①
ステインレススティール素材の腕時計は避けよう!
ステインレススティールは、腕時計の素材として一番よく使われている金属です。
よく使われている理由は錆びにくいというメリットがあるためなのですが、じつはステインレススティールは金属アレルギーを引き起こしやすいというデメリットがあり、注意が必要です。
金属アレルギーがある人が腕時計を選ぶ際には、まず大前提として「ステンススティールが使われていないこと」を確認してください。
金属アレルギーが起こりにくい腕時計の選び方②
チタン素材なら大丈夫な人が多い
チタンは塩化物イオンで、溶けにくいという特徴があります。そのため金属アレルギーがきわめて起こりにくいのです。
「金属アレルギーだけど、金属っぽい見た目の腕時計が好き」という方は、チタン素材の腕時計を選んでみてください。
金属アレルギーが起こりにくい腕時計の選び方③
非金属の腕時計を選ぶ
金属にアレルギー反応を起こしてしまう方にお勧めなのは、「セラミック」や「レザー」など、非金属の素材の腕時計です。これらなら安全に腕時計をお楽しみいただけます。
「腕時計の素材について、もっと詳しく知りたい!」という方は、ぜひ次の記事を参考にしてくださいね。
金属アレルギーを起こしにくい腕時計の着け方
金属アレルギーの症状が軽度の方のために、金属アレルギーが起こりにくい時計の着け方を紹介します。
いずれも症状が軽度の人向けの方法ですので、症状が重い方には金属の腕時計はおすすめできませんので、ご注意くださいね。
金属アレルギーを起こさない腕時計の着け方①
服の上からベルトを巻く
ひとつは、肌と金属が直接触れ合わないように、服の上から腕時計を身に着けるという方法です。
この方法を実行するためには長袖の服を着る必要があります。
秋冬のシーズンは、金属アレルギーとは無縁の方も、ニットの上から腕時計を身に着けるというおしゃれを楽しむ人が多くなります。
ファッションアイテムとしての腕時計の楽しみ方は、次の記事でも紹介していますので、よろしければチェックしてくださいね。
金属アレルギーを起こさない腕時計の着け方②
腕時計をゆるく身に付ける
金属アレルギーは、とくに金属と汗が触れると悪化してしまいます。
腕時計のベルトがきついと、汗をかきやすくなってしまいますよね。
どうしても汗と金属が触れ合ってしまうことになり、アレルギー持ちの方にとっては避けたい状況です。
症状が軽度であれば、腕時計のベルトをゆるくするだけでも、アレルギーの症状が出ることを抑えることができます。
金属アレルギーの人におすすめできるブランド腕時計【メンズ編】
実際に金属アレルギーがある人にもおすすめできるメンズ腕時計を紹介しましょう。「チタン素材」や「非金属」など、金属アレルギーが起こりにくい腕時計を選んでいます。
エンポリオアルマーニ腕時計/メンズ/AR9502/グレーダイアル/スポーツ/チタン
チタンが高級感を醸し出す1本!
販売価格:39,800円
ムーブメント:クオーツ(電池式)/防水:5気圧防水(日常生活防水)/ケース直径:約46mm/ケース厚:約13mm/バンド幅:約23mm/重さ:約130g
こちらのエンポリアルマーニの腕時計は、ケースとベルトの両方に高級素材のチタンを使用しているため、金属アレルギーの人にもおすすめできます。
金属らしいゴツい見た目をしているのに、金属アレルギーの人でも身に着けられるのはかなり嬉しいですね。
高級素材のチタンには、軽量で強度が強いというメリットもありますよ!
金属アレルギーを引き起こさないのはもちろんのこと、とっても普段使いがしやすいのが嬉しい腕時計です。
メンズ/SKW6429/グレーダイアル/シグネチャー/ブラウンレザーベルト/バーインデックス
レザーベルトがカジュアルで素敵な1本!
販売価格:17,800円
ムーブメント:クオーツ(電池式)/防水:3気圧防水(日常生活防水)/ケース直径:約40mm/ケース厚:約5mm/バンド幅:約20mm/重さ:約33g
こちらのスカーゲンのメンズ腕時計は、ベルトがレザー、ケースがチタンでできているので、金属アレルギーの人でも安心して身に着けられます。
金属アレルギーの心配をせずにSKAGENのシグネチャーモデルの腕時計を着用できるのは嬉しいですよね。
こちらの腕時計は、レザーベルトがカジュアルではあるものの、品のあるブラウンの色味をしているので、プライベートではもちろん、ビジネスシーンでも大活躍してくれそうです。
金属アレルギーの人におすすめできるブランド腕時計【レディース編】
続いて、金属アレルギーのある女性におすすめできる腕時計を紹介します。
【日本未発売】エンポリオアルマーニ腕時計/レディース/AR1467/ホワイトダイアル/セラミカ/デイトウインドウ
オールホワイトが女性らしい1本!
販売価格:35,800円
ムーブメント:クオーツ(電池式)/防水:3気圧防水(日常生活防水)/ケース直径:約40mm/ケース厚:約5mm/バンド幅:約20mm/重さ:約33g
こちらのエンポリオアルマーニのレディース腕時計は、ケースとベルトがセラミック製のため、金属アレルギーの人におすすめです。
ホワイトベースのシンプルデザインの腕時計は、清潔感と高級感を演出してくれます。
自分用としてはもちろん、金属アレルギーのある友達や恋人へのプレゼントとしてもおすすめの1本です。
エンポリオアルマーニ腕時計/レディース/AR1401/ブラックダイアル/クロノグラフ/セラミカ
オールブラックがかっこいい1本!
販売価格:47,800円
ムーブメント:クオーツ(電池式)/防水:3気圧防水(日常生活防水)/ケース直径:約38mm/ケース厚:約12mm/バンド幅:約18mm/重さ:約130g
こちらはオールブラックのセラミックベルトが艶やかで魅力的なレディース腕時計です。
レディース腕時計にしては大ぶりのデザインということもあって、クールでかっこいい印象を与えます。「ゴツッとした腕時計が好き!」という女性におすすめです。
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金属アレルギーがあってもブランド腕時計を楽しみたい!
今回は、金属アレルギーのある方のために、アレルギーを起こしにくい腕時計の選び方、軽度の方向けの腕時計の着け方、おすすめの腕時計を紹介しました。
金属アレルギーがあると、腕時計を選ぶのも簡単ではありませんが、「チタン」「セラミック」「レザー」など素材に工夫して選べば、金属製の腕時計にも負けないくらいのおしゃれで素敵な腕時計が見つかるはずです。
ぜひ参考にしていただき、自分にぴったりの1本を見つけてほしいと思います。