価格に見合う価値あり!ブランド時計の複雑な機構

価格に見合う価値あり!ブランド時計の複雑な機構

オメガ、タグホイヤーなどの機械式時計には、「三大機構」と呼ばれるものがあります。それは何か、ご存じでしょうか。
それは、永久カレンダー・トゥールビヨン・ミニッツリピーターです。
これ以外にも、ブランド時計に備わる複雑な機構はたくさんあります。
この記事では、そんな機構について詳しく説明します。
どんな役割を果たしているのかを知ると、ますますブランド時計のトリコになってしまうかもしれません。

レトログラード

フランス語で「逆行」という意味のレトログラード。扇状の盤面の上で針がゆっくりと進み、端まで達するとスタート地点へと戻るという機構です。反復運動を行う針によって時刻やカレンダーなどを表示し、ダイナミックな針の動きが魅力とされています。

カレンダーを例にとってみると、月曜日を始点とし、日曜日を終点としたブランド時計があるとします。レトログラードのメカニズムにより月曜から火曜へ、火曜から水曜へと1日ずつ移動し、日曜で終点に達します。その後、日曜から月曜へ切り替わるときに、なんと針が始点まで一気に戻るのです!
日曜→土曜→金曜と、徐々に巻き戻るわけではありません。日曜→月曜までジャンプするかのごとく、華麗なる動きを見せてくれます。まるで、日本庭園にある「鹿威し(ししおどし)」のように、思わず見とれてしまいますね。

この巧妙なメカニズムを端的に説明すると、次のとおりになります。

  1. 針の移動とともに反発エネルギーが徐々に蓄えられる。
  2. 終点でフルに達する。
  3. その力が解放され、始点まで一気に針が戻る。

レトログラードは、20世紀以降に開発が進められた複雑機構ともいわれており、比較的新しい技術です。

参考商品ツェッペリン腕時計/トランスアトランティック/7682-4/シルバーダイヤル/ブラックレザー/クロノグラフ/レトログラード/デイト
ツェッペリン腕時計/トランスアトランティック/7682-4/シルバーダイヤル/ブラックレザー/クロノグラフ/レトログラード/デイト文字盤には微細かつゴージャスな加工があしらわれています。
扇形のレトログラードが基点に戻る動作はメカ好きにはたまらない機能です(^^)

ムーンフェイズ

ムーンフェイズは、「月の満ち欠け(満月や新月など)が分かる機構」のこと。扇形の小窓から月が見え隠れするものです。
もともとムーンフェイズは月相(げっそう)、つまり「私たちが見ている月の形」を意味しています。その月の形は28段階(28相)に分けられており、ムーンフェイズの機構があれば、手元のブランド時計で「今日がどんな月なのか?」をすぐに確認できるのです。

ムーンフェイズの仕組みは、天才時計師として有名な「アブラアン・ルイ・ブレゲ」氏によるもの。彼は「月相のサイクルを、なんとか時計で表現できないか」と考え、18世紀にムーンフェイズを発明しました。
月の形が一巡する周期は、約29.53日。ブレゲ氏は小数点第二位以下を切り捨て、「約29.5日」で機械式時計上に表現したのです。なぜ「約29日」にしなかったのかは、精度を高めたかったという彼のこだわりがあるのかもしれません。

しかし、機械式時計には、「歯車一歯あたり、ひとつの動作しか表現できない」という原則もあります。歯車を半分に折って組み込むことはできないのに、一体どうやって「0.5日分」を表現したのでしょうか。答えは意外と単純。29.5の倍である「59歯の歯車」を用いて、ムーンフェイズディスクを動かすことにしたのです。
その後はディスク半周を月相の1サイクルにし、扇形の小窓から月が見え隠れするようなデザインに仕上がりました。数多くのブランド時計にも採用され、現代でも愛される機構となっています。

参考商品ツェッペリン腕時計/ヒンデンブルク/7038-1/40mmフェイス/ムーンフェイズ/シルバーダイヤル
ツェッペリン腕時計/ヒンデンブルク/7038-1/40mmフェイス/ムーンフェイズ/シルバーダイヤルシルバーの文字盤をゴールドのケースで覆う事でラグジュアリーさがグンっとアップしています(^^)
ムーンフェイズの月が印象的でクラシカルな雰囲気を加速させているツェッペリン時計。
デザイン性の高さと機能性の高さを堪能できるお勧めのアイテムです♪

参考商品【海外限定モデル】/ツェッペリン腕時計/ルナ/7637-3/ネイビーダイヤル/ブラックレザー/スワロフスキークリスタル/シェル
【海外限定モデル】/ツェッペリン腕時計/ルナ/7637-3/ネイビーダイヤル/ブラックレザー/スワロフスキークリスタル/シェルシェルとスワロフスキーが贅沢にあしらわれた装飾性抜群のモデル♪
躍動感あふれる文字盤のギョーシェ模様はスタイリッシュで高級感満載です。
ムーンフェイズがさらにデザイン性を高めてくれています(^^)

参考商品【2018年新作】ツェッペリン腕時計/7194-5/ LZ120 ローマ /ホワイトダイヤル/ブラウンレザー
【2018年新作】ツェッペリン腕時計/7194-5/ LZ120 ローマ /ホワイトダイヤル/ブラウンレザーLZ120ローマシリーズから多彩な機能を備えた新作、7194-5が登場です(^^)/
まず目に入るのが2時の方向に配置されたムーンフェイズ。ムーンフェイズは、月齢の経過を月の形の変化で表示する機構です。
独特の形状をもつ小窓の左側から月が顔を出して上弦となり、満月を経てやがて右側に隠れる、この満ち欠けが一巡する周期を楽しみについ腕元を眺めてしまいたくなりますね。
また10時位置にはクロノグラフ、6時位置にスモールセコンド、4時位置に日付表示と約41㎜の文字盤の中に所狭しと様々な機能が配されておりデイリーユースにピッタリの7194-5♪
スッキリとしたホワイトカラーに趣のある濃いブラウンレザーのベルトがクラシカルな雰囲気を作り上げとてもスタイリッシュです。
機能性・デザイン性、どちらをとってもTPO問わずご使用いただけるので貴方にとっての特別な一本。
イチオシのツェッペリン時計です(^^)

スプリットセコンドクロノグラフ

クロノグラフとは、いわゆる「ストップウォッチ機能」のこと。またスプリットセコンドとは、「2本のクロノグラフ秒針によって複数のラップタイムが計測可能となったもの」を指します。
具体的なメカニズムは、以下のとおりです。

  1. クロノグラフをスタートさせる
  2. クロノグラフ針とスプリットセコンド針が、重なって進んでいく
  3. スプリットセコンド用のボタンを押す
  4. スプリットセコンド針だけが停止し、クロノグラフ針はそのまま進む
  5. スプリットセコンド針が指している時間を確認したら、再度そのボタンを押す
  6. 停止していた針は一瞬でクロノグラフ針に追いつき、再び重なって進んでいく

クロノグラフを作動させている間であれば、この操作を何度でも行なえます。2つの出来事の時間差を計れるようになると、スポーツ競技などで重宝するでしょう。
とはいえ、非常に複雑なメカニズムで動いているため搭載されるモデルが多くはありません。

参考商品☆日本語説明あり☆ツェッペリン腕時計/100周年記念モデル/7680-1/アイボリーダイヤル/ブラウンレザー
☆日本語説明あり☆ツェッペリン腕時計/100周年記念モデル/7680-1/アイボリーダイヤル/ブラウンレザー7680-1は経年変化したようなメタリック調のアイボリーダイヤルが放つクラシカルさがレトロ感満載です(^^)
ツェッペリン腕時計の100周年記念シリーズの中でも断トツの人気モデル。
他とは違うデザイン性の高さとクラシカルテイストが、できる大人の男性を演出してくれます♪
文字盤の精巧な作りがメカ好きの男心をくすぐる7680-1。
高級時計に用いられるプレゲ針もレトロな雰囲気に拍車をかけています。
風防についてはドーム型に湾曲していてさらにケースも丸みを帯びた形状で一体感を醸成。
そのフォルムがまるで飛行船のような印象です。
文字盤については外周に向かってカーブを付けており、奥行き感も持たせています。
ストップウォッチ、アラーム設定など機能面も充実。
スタートしてから任意の地点までを計測できるスプリット機能も搭載しています(^^)
デザイン性、機能性共に男性好みに網羅したドイツ時計といっても過言ではありません。
誰とも被りたくない上質な腕時計が欲しい!
そんなあなたにイチオシの腕時計です(^^)

オープンハート

文字盤の一部に開口部分があるのが、オープンハート。ブランド時計の心臓部分が見れることからこの名がつきました。「オープンハート」という言葉は、オープンワークやスケルトン、セミスケルトンなど、さまざまな言い方をされる場合があります。
これまでご紹介してきました、内部機構の高度な技術を「見せる」ことにより、ブランド時計の芸術的な美しさをより引き立てられます。もちろん、オープンハートにも技術が求められ、美しい見せ方を知っているブランドほど人気があるものです。

参考商品エンポリオアルマーニ腕時計/メンズ/AR1982/ブラウンダイアル/オープンハート/メカニコ
エンポリオアルマーニ腕時計/メンズ/AR1982/ブラウンダイアル/オープンハート/メカニコ淡いブラウンダイアルに施された機械式駆動部分がレトロ感満載。
濃いブラウンレザーベルトを取り入れているので、その濃淡コーデによってより文字盤の存在感が増しています(^^)
バーインデックスを採用していますが、外周部分にも取り入れて視認性も大幅にアップ。
メカ好きの男性の心を見事にとらえたアルマーニ時計です♪
エンポリオアルマーニ時計のメカニコシリーズは
珍しく種類も少ないので誰かと被りたくないというあなたにはピッタリのモデル。
フェイス裏側には高級感抜群のスケルトンバックを搭載しています。
レトロかつ高級感に溢れた腕元を約束してくれる腕時計。
個性的なデザインですが、いやらしさがないのでビジネスシーンにも重宝できるアルマーニ時計です(^^)

参考商品【海外限定モデル】/ツェッペリン腕時計/フラットライン/7364-3/ブルーダイヤル/ネイビーレザー/自動巻き/オープンハート/スモールセコンド/スケルトンバック
【海外限定モデル】/ツェッペリン腕時計/フラットライン/7364-3/ブルーダイヤル/ネイビーレザー/自動巻き/オープンハート/スモールセコンド/スケルトンバック深みのあるブルーダイヤルが知的でクールな印象♪
スモールセコンドに重なるように施されたオープンハートはインパクトがあって目を引きます。
ネイビーの型押しレザーがクラシカルさ満載(^^)

参考商品ツェッペリン腕時計/グラーフツェッペリン/7666-5/アイボリーダイヤル/ブラウンレザー/自動巻き/オープンハート/スモールセコンド/スケルトンバック
ツェッペリン腕時計/グラーフツェッペリン/7666-5/アイボリーダイヤル/ブラウンレザー/自動巻き/オープンハート/スモールセコンド/スケルトンバック文字盤中央にあしらわれたオープンハートはレトロなアイボリーダイヤルに圧倒的なインパクトを与えています(^^)
アラビアンインデックスなので視認性も抜群。
スモールセコンドに対して重なるように施されたオープンハートは遊び心があってメカ好きな男心をくすぐります♪

トゥールビヨン

こちらも、天才時計技師「アブラアム・ルイ・ブレゲ」氏によって1800年ごろに発明された複雑機構です。重力の影響による誤差を補正できる、トゥールビヨン。ブランド時計をポケットに入れたままにしても、トゥールビヨンが搭載されていれば時間がズレる心配はなくなるでしょう。
メカニズムとしては、150以上もの微細なパーツを組み立てて、機械自体を60秒に1回の割合で回転させていきます。そうすることで、ゼンマイのたわみや油のへだたりが均一化され、内部機構にも影響を与えることなく時計の精度を高められます。
高い技術を持つ職人が手がければ、パーツの軽量化、パワーリザーブ(機械式腕時計のゼンマイの巻き上げ残量)の性能維持なども実現可能です。

パワーリザーブ・インジゲーター

主ゼンマイの巻き上げ残量を表示するのが、パワーリザーブインジケーターという機構です。
通常、「パワーリザーブ40時間」を有する機械式時計では、ゼンマイを目いっぱい回すと時計を連続して40時間動かし続けられます。
これをガソリンメーターのように、あとどれぐらい残っているのかを表示させるのは、なかなか容易なことではありません。主ゼンマイを収納する「香箱(こうばこ)」のサイズや、主ゼンマイの長さ、パワーリザーブ時間に応じた針の進ませ方など、さまざまな条件を考慮する必要があるからです。
さらに、使用者に巻き上げを警告するという役割も取り入れるとなると、ますます複雑な機構となります。

永久カレンダー

4年に一度のうるう年にも対応したカレンダー機構。半永久的に調整が不要であり、こちらもかなり複雑なメカニズムといわれています。

デジタル時計のカレンダー機構には、月日が表示される「デイト機能」と、月日に加えて曜日まで表示される「トリプルカレンダー」があります。しかし、機械式時計にこれらの機構を取り入れようとすると、歯車の関係で毎月必ず31日まで数え上げられてしまいます。ですから、毎回自身で歯車を動かしながらカレンダーを調節しないといけません。

実際の暦では、次のような日付になっていますよね。

  • 31日までの月(1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月)
  • 30日までの月  (4月、6月、9月、11月)
  • 28日までの月  (2月)
  • 29日までの月 (4年に一度の2月)

また、100年に一度、うるう年が省かれる年があります。このうるう年にも、以下のようなルールが存在します。

  • 西暦年数が4で割り切れる年は原則として「うるう年」にする。
  • 上記の例外として、西暦年数が100で割り切れる年は「平年」とする。
  • さらに例外として、西暦年数が400で割り切れる年は「うるう年」にする。

平年というのが、いわゆる「100年に一度、うるう年が省かれる年」です。2100年や2200年のことですね。しかし例外として、2000年は400で割り切れるため、うるう年として扱われます。
このような複雑な機構を、歯車だけで実現するのは至難の業なのです。永久カレンダーが高額になるのも頷けますね。ものによっては1,000万円以上するものもあるそうです。
ちなみに1985年に登場したIWCの『ダヴィンチ パーペチュアルカレンダー』は、永久カレンダー付きで200万円台というコストダウンを実現しました。永久カレンダーを後から組み込むことで、複雑な機構を簡略化(モジュール化)に成功したからです。永久カレンダーに革命を起こした「ダヴィンチ」という名は、ブランド時計好きな人たちの間では有名かと思います。

ミニッツリピーター

鐘の音で時刻を告げる、ミニッツリピーター。暗闇により文字盤が見えなかった時代に考案された機構であり、職人の腕次第で音の高さや大きさが変わってきます。

時刻を知らせるのは、調律された複数のゴング。それぞれ1時間、15分、1分ごとに、ケース内部で反響します。1時間の場合は低音、1分だと高音、15分では低音と高音の組み合わせといったように、耳をすませることで何時なのかを想像します。たとえば時刻が2時16分であれば、低音は2回(1時間)、低音と高音が1回(15分)、高音が1回(1分)です。

17世紀末から19世紀末にかけて完成したミニッツリピーターは、現代ではあまり活用する機会のない機構かもしれません。しかし、そこにはデジタル音では再現できないロマンが詰まっており、自分好みのチャイム音と出合えたら運命さえも感じてしまうのではないでしょうか。

複雑な機構には、ロマンを感じる

いかがでしたか?
ますますブランド時計が欲しくなってきた!という人もいれば、「自分にはあまり必要ないかも」と感じた方もいるかもしれませんね。
機械式時計の複雑な機構というのは、世紀を越える天才的な技術を手元で楽しむためにある、と言っても過言ではありません。
実用性を求めるのであれば、はやりのスマートウォッチのほうが時代に合っているでしょう。
でも、お金をかけてまで、ロマンを追い求めることこそ、ブランド時計にこだわりを持つ人の、飽くなき楽しみ方なのかもしれませんね。


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